心療内科に、自分が行く事になった、初めて通院する(している)、近親者が通院している、など、心療内科はどのような所なのかを知るのに役立ちます。診察例を幾つか挙げて説明されているので、とても分かりやすいです。また、普通の内科で診てもらってもなかなか原因が分からない腹痛や咳などの症状がある場合、この本を参考にし、心療内科で診てもらう価値があるかを判断する助けになるかもしれません。
風邪をひいたから内科へ行く、骨折したから外科へ行く…。では何故、ストレスが溜まって心が痛いのに病院へ行かないのか?この私自身がそうであった。会社に行くのが辛くて辛くて堪らなくて、自分がキレそうだと予感した。予感までしているのに、心療内科に電話予約する事すら抵抗があった。なぜか?心療内科=精神科=フツウじゃない人 といった、融通の利かない日本人の固定観念の影響だと思われる。心療内科というものが認可されてまだ日が浅い事もあるのだろうが、こういった本を読むなり、通っている人に話を聞くなりして、風邪や骨折で自分の身体を労るのと同じように、疲れた心や神経をもメンテナンスして欲しいと思う。
「心療内科」とは何であり、どういう治療を行う診療科なのか、を、診療実例を紹介しながら、一般人にも分かりやすく書いた本である。「心療内科」という言葉は最近よく目にするが、「神経科」や「神経内科」とはどう違うのか、ノイローゼの治療をしてくれる科なのか、等々の疑問に分かりやすく答えてくれる。実際の診療を行っている医師が書いており、「なるほど、医者はこうして診療するのか」と納得できる。 心療内科に診てもらうように勧められ、不安に思っている人、家族が診療中で気になる人など、多くの人に有用だろう。心療内科一般について書かれた啓蒙書はそう多くないだけに、最新の動向まで紹介されている本書は、この分野の最適の入門書だろう。