2008年2月26日火曜日

統一 地方 選

『クオーレ』の時代―近代イタリアの子供と国家

「母をたずねて三千里」が収録されていることで有名で、日本でも愛読者の多い「クオーレ」。原著者デ・アミーチスは、イタリア統一時代の人で、ばらばらだったイタリア半島の住民に「イタリア人」としての意識を覚醒させ、民族精神を高揚させるためにこの児童書を書いた。しかし、中央集権国家として成立したイタリア王国は、その現実的な地方分権性により、さまざまなゆがみを生み出した。本書は「クオーレ」を丹念に読み解き、この時代に実際に起きた出来事、民衆の生活などと比較し、この小説が書かれた意図を探りながら「イタリア統一」を観察している。またビスマルクによるドイツ統一や、本邦の明治維新との比較もなされ、イタリア、また翻って「日本」を知る上で非常に興味深い一冊となっている�!��

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